Engineering Consulting Firms Association, Japan ■□■□■□■□■□ ECFAメールマガジン No.20 http://www.ecfa.or.jp/ 発行日:2003年11月13日 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 配信先の追加・変更、および各記事に関するお問合せは webmaster@ecfa.or.jpまでお願いいたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― ▽▽▽今回のもくじ▽▽▽ ●セミナー・研修のお知らせ ┃ ┗・平成15年度 ECFA開発コンサルティングスキルアップシリーズ(I) 受講者募集 (12/2,12/10,12/12,12/17,12/19) ●10月の活動報告 ┃ ┣・平成15年度 『Workshop on Proposal Writing for MDB Projects』 ┃(国際機関案件におけるプロポーザル・ライティング・ワークショップ) ┃ (2003/10/1-10/3) ┣・「国際協力フェスティバル2003」参加 (2003/10/4-5) ┣・第4回ECFA-JBIC意見交換会 (2003/10/10) ┣・JICA吉永理事との懇談会 (2003/10/15) ┣・第6回企画委員会 (2003/10/22) ┣・ECFAセミナー2003「TICAD3(第3回アフリカ開発会議)の成果と今後」 ┃ (2003/10/23) ┣・EBRDコンサルタント企業向けビジネスチャンスセミナー(2003/10/23) ┣・「大学の国際協力参画の可能性〜アメリカの事例から」(2003/10/28) ┣・「ビジネスチャンスとしての世界銀行」セミナー (2003/10/29) ┗・第5回ECFA-JBIC意見交換会 (2003/10/31) ―――――――――――――――――――――――――――――――――― ◆◇◆ セミナー・研修のお知らせ ―――――――――――――――――――――――――――――――――― □□平成15年度 ECFA開発コンサルティングスキルアップシリーズ(I) 受講者募集 □□□□□ 当協会では、現在の開発援助のニーズに即した、開発コンサルタントに求 められるスキル・知識の多様化を支援するため、「ECFA開発コンサルティン グスキルアップシリーズ(I)」を開催する運びとなりました。本シリーズ では、開発援助において注目されているテーマを取り上げ、それぞれの分野 で活躍されている講師陣による半日のワークショップを開催いたします。 この機会を新しいテーマに挑戦する場、スキルアップの場としてご活用い ただきたく、奮ってご参加いただけますようお願い申し上げます。 ■第1回:12月2日(火)午後1時30分〜午後4時30分 開発コンサルタントのための トレーニング・スキル向上のためのワークショップ ■第2回:12月10日(水)午後1時30分〜午後4時30分 開発コンサルタントのためのプレゼンテーションスキル 〜データベースとパワーポイントの効果的な活用法〜 ■第3回:12月12日(金)午後1時30分〜午後4時30分 開発コンサルタントのための保健セクター分析手法 ■第4回:12月19日(金)午後1時30分〜午後4時30分 開発コンサルタントのための フィージビリティ・スタディ・ワークショップ (※ 講師のご都合により、当初予定していた12月15日(月)より 日程を変更いたしました。) ■第5回:12月17日(水)午後1時30分〜午後4時30分 開発途上国の公共支出管理概論 ワークショップのコース概要、スケジュール等の詳細につきましては、下 記をご覧下さい。 http://www.ecfa.or.jp/japanese/hrd/ws/ws_outline.html お問い合わせ先:人材育成担当(野津・中村) nozu@ecfa.or.jp ―――――――――――――――――――――――――――――――――― ◆◇◆10月の活動報告 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― □□平成15年度 『Workshop on Proposal Writing for MDB Projects』 (国際機関案件におけるプロポーザル・ライティング・ワークショップ)□ 当協会では、日本自転車振興会による「国際競争力強化人材育成支援事 業」として、国際機関案件受注に向けたプロポーザル作成の事前段階から作 成する際に考慮するべき点や、取り入れるべきテクニックを学び、効果的な プロポーザル・ライティング手法の習得を目的とした研修プログラムを実施 しております。 本年度は、世界銀行およびアジア開発銀行の案件を数多く手がけ、また、 プロポーザル・ライティング研修の経験も豊富な、オーストラリア人コンサ ルタントのMr. Richard Filmer氏を講師に招き、『Workshop on Proposal Writing for MDB Projects』を開催しました。 詳細は下記をご覧下さい。(写真あり) http://www.ecfa.or.jp/japanese/hrd/mm/pw.htm □□「国際協力フェスティバル2003」参加(2003/10/4-5)□□□□□□□ 10月4日と5日に東京・日比谷公園にて「国際協力フェスティバル2003」が 開催され、ECFAとしても会員企業の協力を得てブースを出展し、参加いたし ました。このイベント の目的は広く一般の人にも国際協力とは何か知って もらい、理解を深めてもらうことにあり、今年はNGO、国際機関、在京大使 館といった約200の団体が それぞれのブースで活動を紹介しました。ECFA のブースでも会員企業のプロジェクトや日本の開発援助の概要をパネル・プ レゼンテーションなどで紹介し、特に、会員企業合同による「開発コンサル タントに なるには?」というプレゼンテーションには大学生を始め、多く の方々にご参加いただきました。 ECFAウェブサイトにて当日の模様をご覧いただけます。 http://www.ecfa.or.jp/japanese/hibiya03.html □□第4回ECFA−JBIC意見交換会(2003/10/10)□□□□□□□□□□□□ 10月10日(金)、ECFA会議室にて第4回ECFA−JBIC意見交換会が開催され ました。議題はSAF精算の変更と精算業務のアウトソーシング化についてで す。まずJBICから、あるコンサルタントの精算不祥事から、SAF精算の一層 の厳格化が求められ、今回の変更にいたったという経緯が説明されました。 具体的には、下記の証憑類についての変更が行なわれることになります。 1)航空賃:エージェントからの領収書、Boarding Passも提出 2)滞在費:実費精算となり、ホテルの領収書を添付する 3)領収書:提出する領収書には日付、発行者名、品名、発行者の住所等 を記載すること さらに精算のルールをより徹底するため、JBICではマニュアルを整備する 予定です。 また、事務作業の削減・効率化を図り、コストの透明性を確保すべく、精 算業務をアウトソーシングすることを検討していることなどが説明されまし た。具体的には、精算業務を行う会社を選定し、コンサルタントからの領収 書を受け精算報告書をまとめてもらい、それを監査法人がチェックするとい うスキーム案です。 これに対しコンサルタントから屋上屋を重ねる結果になること、事務作業 の簡素化には必ずしも繋がらないこと、コンサルタントフィーからのコスト 負担になること等、様々な意見がだされ、本件については引き続き検討して いくこととなりました。参加者はJBICから5名、ECFA会員から15名、および ECFA研究員1名、計21名でした。 □□JICA吉永理事との懇談会(2003/10/15)□□□□□□□□□□□□□□ 10月15日(水)、JICAの会議室において、吉永國光理事とコンサルタント 代表との懇談会が開催されました。まず、吉永理事からのあいさつでは、 JICAが独立行政法人に移行したことで変わった点についての説明および、コ ンサルタントに対してはより良い仕事をして欲しい旨お話がありました。 コンサルタント側各社からは、厳しい経営状況や国際機関案件への取り組 み状況、外国コンサルタントとの連携の実態等について説明し、またJICA手 続きの一層の国際化、精算についての国際標準の採用、コンサルタント選 定・評価方法や手続きの透明性なども話題になりました。JICA側からは手続 きや事務の簡素化、プロ技におけるコンサルタントの一層の活用、透明性の 確保について等は改善していきたいといった返答がなされるとともに、今後 もこのような機会を持ち、事務レベルでの勉強会でJICAの考えを伝えるよう にしたいとのことでした。出席者はJICA10名、ECFA側12名、関係機関から4 名、ECFA事務局1名の計27名でした。 □□第6回企画委員会(2003/10/22)□□□□□□□□□□□□□□□□□ 10月22日(水)、ECFA会議室において第6回企画委員会を開催いたしまし た。議題は、JICA吉永理事との懇談会の報告とJBICの精算業務アウトソーシ ング化について、およびECFA40周年記念事業についてです。吉永理事との懇 談会、またJBICの精算業務のアウトソーシング化についての会合については 別記事をご参照下さい。ECFA40周年記念事業については、プロジェクト表 彰・名称変更・コンサルタントの将来ビジョン作成を主な事業とすることを 事務局より説明し、今後の具体的なアクションについて委員からコメントが 挙がりました。また、事務局からコンサルタントのプロジェクトプログラム マネジメント能力の強化について提案があり、関係機関と協力し、国際協力 版同資格制度の創設を検討することになり、委員会の賛同を得ました。最後 に、9月17日JICAとの安全管理連絡会議事録が配布され、JICAに対して戦時 保険について引き続き要望していく方向が説明されました。 □□ECFAセミナー2003 「TICAD3(第3回アフリカ開発会議)の成果と今後」(2003/10/23)□□ 10月23日(木)、講師として外務省アフリカ審議官組織アフリカ第二課長 植澤利次氏をスピーカーしてお招きし、標記セミナーが開催されました。 今年9月29日から10月1日にかけて行なわれたTICAD3には、アフリカ諸国 89カ国から24名の首脳をはじめとした1000名以上の参加者があり、我が国外 交史上類を見ない規模の会議となりました。植澤課長からは10年前に始まっ たTICADの概略と、TICADは具体的な金額の拠出を約束する場や専門家による 会議ではく、アフリカに何が必要であるかという今後の援助の道筋を作るも のであるという趣旨の説明がなされたあと、特に今回の会議の成果として表 明された「TICADを通じたNEPAD支援」と、対アフリカ支援の3つの柱として あげられた「人間中心の開発」、「経済成長を通じた貧困削減」、「平和の 定着」について、配布資料に基づいて詳しくご説明いただきました。また、 TICADプロセスの今後についても「アジア−アフリカ間の投資貿易版TICAD」 を来年秋に開催することや、年に一度小規模のミーティングの場を持ちフォ ローアップを続けていくこと、SOM(仮称)というTICADチームを組織化する ことで継続していくことなどをお話いただきました。 またJICAアフリカ・中近東・欧州部アフリカ課課長 鍋谷史朗氏にもオブ ザーバーとして同席いただき、TICADを受けJICAが今後のアフリカ支援の方 向性を模索中であることなどをお話いただきました。本セミナーにはアフリ カにおいて活動実績のあるコンサルタントに多数ご参加いただき、活発な質 疑応答が行なわれました。今後もTICADのフォローアップについて、コンサ ルタント側からの協力を続けていく予定です。参加者は17社(会員16社非会 員1社)、21名でした。 議事録を下記のリンクからご覧いただけます(会員のみ) http://www.ecfa.or.jp/member/mm2003/1023-ticad.html □□EBRDコンサルタント企業向けビジネスチャンスセミナー(2003/10/23) 10月23日(木)、JBIC会議室においてビジネスチャンスセミナーが開催さ れました。これは欧州復興開発銀行(EBRD)東京事務所が中心となり開催し、 ECFAも共催という形で協力したものです。セミナー内容は、主にEBRDのコン サルティング・サービス調達に関わるTCF (technical Co-operation Funds) についてEBRD各担当者からのプレゼンテーションという形で行なわれました。 プレゼンテーションのポイントは、TCFで特に扱っているセクターや、コ ンサルタントの選定方式、プロポーザル作成で注意すること等でした。また、 日本からはトラスト・ファンドへの出資があるにもかかわらず、日本のコン サルタント企業の受注数は少なく、EBRD案件の受注を拡大する為にもEBRD 東京事務所を積極的に利用していただきたいとのことでした。本セミナーに はコンサルタント会社の他に大学、協会、国際機関を含む55団体、69名の参 加がありました。 □□「大学の国際協力参画の可能性〜アメリカの事例から」(2003/10/28) 10月28日(火)、文部科学省国際開発協力サポート・センター、(株)国 際開発ジャーナル社と共催し、全米最大級の国際教育協力NGOであるAcademy for Educational Development(AED)のステファン・モズレー会長をお招 きして、「大学の国際協力参画の可能性 〜アメリカの事例から」をテーマ に講演会を開催しました。77名の一般参加者を得て、キャピトル東急ホテル 竹の間で開催された本講演会へは、コメンテータとして(株)パデコ取締役 倉並千秋氏がECFA会長代理として出席しました。AEDは米国・大学と連携し、 数多くの開発援助プロジェクトを実施してきた実績があります。各コメン テータからは米国での国際教育協力の様子について活発なコメントが発せら れ、参加者との交流が図られました。 □□「ビジネスチャンスとしての世界銀行」セミナー(2003/10/29)□□□ 10月29日(水)、国土交通省総合政策局国際建設課の藤森祥弘課長をお招 きし、「ビジネスチャンスとしての世界銀行」というテーマでセミナーを開 催しました。藤森氏は世界銀行に出向された経験をお持ちであり、日本のコ ンサルタントの案件を促進し、今後の日本のコンサルティング業務の発展に つなげるための具体的なアドバイスについてお話いただきました。今回のセ ミナーでは、主に以下の項目についてプレゼンテーションが行われました。 ■世銀のビジネスカルチャー ■世銀のコンサルタントについて ・世銀コンサルタントの業務 ・世銀のコンサルタントに求められること ■世銀融資案件受注について ■世銀とのコンタクトの仕方 また、プレゼンテーションの後、イラク復興支援についても重点分野、今 後の対応についてなどお話いただきました。続いて、参加者から主に以下の 質問が挙がり、説明が行われました。 ■JCTF(日本コンサルタント信託基金)の使われ方について ■1企業に所属するコンサルタントがある一定期間のみ世銀のコンサルタ ントとして雇用される際に、Conflict of Interestは回避できるのか。 ■日本企業が世銀からの案件受注を増やすためには、ワシントンD.C.に駐 在員を置くなど、情報収集のための対応が必要なのではないか。 ■世銀の重点項目がインフラから一時離れる傾向があったが、最近はまた インフラに回帰しているように見受けられる。実際はどうなのか。 ■実際、コンサルがイラクに入れるとしたら、いつ頃からか。また、仕事 のスコープは? 最後に、藤森氏より、日本のコンサル企業にがんばっていただき、世銀案 件を受注して欲しい、また、イラク復興支援についても、是非、一緒に行っ て仕事をして欲しいとのコメントがありました。参加者は13社15名でした。 □□第5回ECFA-JBIC意見交換会(2003/10/31)□□□□□□□□□□□□□ 10月31日(金)、ECFA会議室にてECFA-JBIC意見交換会が開催されました。 テーマは10日に行なわれた第4回に引き続き、SAF精算の変更についてです。 まず10月23日にECFAよりJBICに提出した上記意見交換会出席者のサマリーを 受け、JBICにて改訂されたSAF精算の変更案について説明がなされました。 主なポイントは以下の通りです。 1)JBICは専門業者に委託して、コンサルタントが行う精算業務の 確認を行う。 2)監査法人による監査制度を導入する。 3)旅行代理店を指定する。 4)積算・精算基準の指針を策定する。 5)中間払いを導入する。 6)必要であればコンサルタントの精算報告書の作成を支援する これに対し、コンサルタント側からは、改訂案には改善が見られるが、さ らに精算業務自体の簡素化、現地調査費の定額化、証憑類の削減等要望を含 めた様々なコメントがだされ、活発な議論が行なわれました。この議論を踏 まえてJBIC精算ガイドラインが確定する前には、再度JBICからの説明の場を 設けることになりました。出席者は、JBIC側は管理部第2課およびプロジェ クト開発部開発企画班から計6名、ECFA会員からは10社12名、ECFA研究員1名 でした。 ―▼―――――――――――――――――――――――――――――――― [編集/発行] (社)海外コンサルティング企業協会 + 転載・引用される場合は、予めwebmaster@ecfa.or.jpまでご連絡下さい。 + ECFAホームページ http://www.ecfa.or.jp/